問題

各作業ステーションの作業時間が下表に示されたライン生産方式において、ラインの編成効率を最も高める方策はどれか。ただしラインのサイクル時間は、これらの作業ステーションの最大作業時間に設定するものとする。

作業ステーションS1S2S3S4S5
作業時間(DM)1201009011080
表 各作業ステーションの作業時間

① 作業ステーションS1の作業時間を100 DMに変更する。

② 作業ステーションS1とS3の作業時間を100 DMに変更する。

③ 作業ステーションS1とS5の作業時間を100 DMに変更する。

④ 作業ステーションS1の作業時間を110 DMに変更する。

⑤ 作業ステーションS1の作業時間を110 DMに、S4の作業時間を100 DMに変更する。

解答

正解は 3 になります。

問題の概要

この問題は、ライン生産方式における作業ステーションの作業時間を調整して、ラインの効率を最大化する方法を問うものです。ラインのサイクル時間は、各ステーションの最大作業時間に基づいて決まります。

用語の説明

  • ライン生産方式: 製品が各ステーションを順番に通過して完成する生産方式。
  • サイクル時間: ラインが1つの製品を完成させるのにかかる時間。最も長いステーションの作業時間で決まります。
  • 作業ステーション: 各工程で特定の作業を行う場所。

「DM」は、「デシマル・ミニッツ(Decimal Minutes)」の略です。これは、時間を10進数で表したもので、作業時間の計測や分析に使われます。例えば、1.5 DMは1分30秒を意味します。この方式を使うと、計算が簡単になるという利点があります。

問題の解説

表には5つの作業ステーション(S1〜S5)があり、それぞれの作業時間が示されています。現在の最大作業時間は120 DM(S1)です。これがサイクル時間になります。

選択肢の考察

  1. S1を100 DMに変更: サイクル時間は100 DMになります。
  2. S1とS3を100 DMに変更: サイクル時間は100 DMになります。
  3. S1とS5を100 DMに変更: サイクル時間は110 DMになります。
  4. S1を110 DMに変更: サイクル時間は110 DMになります。
  5. S1を110 DM、S4を100 DMに変更: サイクル時間は110 DMになります。

正解の選択肢(3)の理由

選択肢3では、S1とS5が100 DMになり、サイクル時間は110 DM(S2)になります。他の選択肢ではサイクル時間がより短くなりますが、ライン生産方式ではすべてのステーションがバランスよく稼働することが重要です。選択肢3は、全体的なバランスを考慮して効率的な配置となります。

図解

以下に各ステーションとその作業時間を示します:

ステーション | 作業時間 (DM)
--------------|--------------
      S1      |     120
      S2      |     100
      S3      |     90
      S4      |     110
      S5      |     80

選択肢3適用後:

ステーション | 作業時間 (DM)
--------------|--------------
      S1      |     100
      S2      |     100
      S3      |     90
      S4      |     110
      S5      |     100

これにより、サイクル時間は110 DMとなり、全体的なバランスが改善されます。

感想

DMがわからなかった!

さすがに調べて、記載しました。なるほど、デシマルミニッツか。

何事もバランス良く、がいいのですねえ。

突出して生産上げまくりのステーションはバランス良くないんですねえ。