問題

以下に示されたアローダイアグラムと作業のリストに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① クリティカルパスは、A-C-G-J-K-Lである。

② 作業Dが3日間遅れると、全体のプロジェクトは1日遅れる。

③ 作業Iは、少なくとも全余裕が2日間ある。

④ 作業Lの直前の先行作業は、作業H、I及びKである。

⑤ 作業Hは、少なくとも全余裕が3日間ある。

解答

正解は 2 になります。

この問題は、プロジェクト管理で使われる「アローダイアグラム」と呼ばれる図を使って、どの作業がプロジェクト全体に影響を与えるかを考えるものです。以下に詳細な解説をします。

アローダイアグラムとは

アローダイアグラムは、プロジェクトの各作業(タスク)を矢印で表し、それらの順序や依存関係を示します。ノード(丸い点)は作業の開始や終了を示します。

クリティカルパス

クリティカルパスとは、プロジェクトを完了するために最も時間がかかる経路のことです。この経路上の作業が遅れると、プロジェクト全体が遅れます。

問題文の選択肢の解説

①クリティカルパスは、A-C-G-J-K-Lである。

    • クリティカルパスは、最長経路です。この場合、A(3日)-C(5日)-G(0日)-J(3日)-K(2日)-L(4日)がクリティカルパスになります。

    作業Cが3日間遅れると、全体のプロジェクトは1日遅れる。

      • クリティカルパス上の作業Cが3日遅れると、そのまま全体も3日遅れるはずです。したがって、この記述は不適切です。

      作業Eは、少なくとも全余裕が2日間ある。

        • 作業Eはクリティカルパス上にないため、余裕があります。この場合、2日の余裕があることは正しいです。

        作業Iの直前の先行作業は、作業H、I及びKである。

          • 作業Iの前にはHとKがありますが、「I」自体は含まれません。この記述も正しいです。

          作業Hは、少なくとも全余裕が3日間ある。

          • 作業Hもクリティカルパス上にないため、余裕があります。この場合、3日の余裕があることは正しいです。

          結論

          選択肢2番が不適切な理由は、クリティカルパス上の作業Cが遅れると、その分だけプロジェクト全体も同じだけ遅れるからです。他の選択肢は正しい記述となります。

          感想

          むむ~。

          わかったような、わからないような。

          まあこれ、鉛筆で全日数を図に書き出すと理解が早そう。